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徳川家康公の遺訓と遺言碑

■ 東照公遺訓
 人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。いそぐべからず、不自由を常と思えば不足なし、こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。堪忍は無事長久の基、いかりは敵とおもえ、勝つ事ばかり知りて、まくること知らざれば害その身にいたる。 おのれを責めて人をせむるな、及ばざるは過ぎたるよりまされり。 慶長(けいちょう)8年1月15日 家康

(人の一生というものは、重い荷を背負って遠い道を行くようなものだ。急いではいけない。いつも不自由していると考えれば、不満が生じるはずがなく、欲心が起きたときには、自分の過去にあった苦しい時代を思い出すことだ。
 「堪忍」こそが無事に長く安泰できる基礎で、「怒り」は敵と思いなさい。また、人生では勝つことばかり知って、負けを知らないことは危険である。
 自分の行動を反省し、人の責任ばかりを追求するな。何かをやるとき、なかなか到達できないほうが、やり過ぎてしまっているときよりは良い)

■ 家康公遺言碑

 わが命旦夕(たんせき)に迫るといへども、将軍斯(か)くおはしませば、天下のこと心安し、されども将軍の政道その理にかなわず億兆の民、艱難(かんなん)することあらんには、たれにても其の任に代らるべし、天下は一人の天下に非(あら)ず天下は天下の天下なり、たとへ他人天下の政務をとりたりとも四海安穏(しかいあんのん)にして万人その仁恵を蒙らばもとより、家康が本意にしていささかもうらみに思うことなし  
 元和2年(1616)

 (もはや自分《家康》の命が終わりに近づいたが、将軍《秀忠》が政治を立派に行っているので、天下のことは心配ない。しかし、将軍の政道が道をはずれ、多くの人々が苦しむことになれば、誰でもその座にかわるがよい。
 天下というものは、一人のための天下ではない。天下はすべての人のものであり、そのすべての人のために天から任されたものであった。
 たとえ、誰かが天下を治めようとも、四海安穏で平安に万人の幸せに通じるのなら、これは家康の望むところである)



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